唐辛子の育て方
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唐辛子
辛さがクセになる唐辛子、お料理の辛味をプラスしたり、漬物などの保存食を作る時にも重宝されます。
日本では「鷹の爪」とも呼ばれ、歴史は古く江戸時代から栽培されているほどポピュラーな野菜です。
トウガラシは南アメリカの熱帯地域が原産の野菜です。暑さに強く、病害虫にも強いので、初心者でも簡単に栽培でき、一株に多くの実をつけるので、畑の片隅に少し植えるだけでもたくさん実が収穫できます。
そんな唐辛子の育て方、まとめてみました。
園芸分類 | 野菜 |
---|---|
草丈・樹高 | 40cm |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 白 |
開花時期 | 6月~10月 |
日当たり・置き場所
唐辛子の生育適温は20~30℃前後です。唐辛子は日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。
用土
唐辛子をプランターで栽培する場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の唐辛子は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には苦土石灰や有機石灰を入れ耕します。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
育て方
・水やり
土の乾燥に弱く、かつ多湿にも弱い性質です。夏の乾燥する時期は、朝夕2回たっぷりと与えます。実が付いてからは、乾燥にはとても弱いので注意しましょう。
・肥料
5月~9月までは2か月に1回、その後は3か月に一度の割合で追肥します。開花するころはリンを多めに追肥しましょう。
・病害虫
唐辛子は株が若い段階や、実が成熟してからも辛さが少ない間に食害にあうことがあります。害虫対策は余念なく。
アブラムシ
プランター栽培で株が若いうちは特に注意が必要です。繁殖力が強いアブラムシのこと、一度被害にあうと、気づいたら唐辛子が全滅…といった可能性もあります。見付け次第、すぐに駆除しましょう。
オオタバコガ
ナス科の野菜の天敵のオオタバコガの幼虫ですが、唐辛子も食害することがあります。実に穴が開いている場合は、幼虫が食害しています。ほかの実をよく見てフンが落ちてないか確認しましょう。オオタバコガは成虫になるまで移動しながら軟らかい実を食害するので、発見したらすぐに撃退してください。
モザイク病
アブラムシがウィルスを媒介する、伝染性の病気です。発症すると葉にモザイク状の斑が入り、多発すると株全体が委縮してしまいます。モザイク病は一旦かかってしまうと治療ができないため、感染しないよう予防に努めましょう。
・苗の選び方
葉が緑で、厚みがあり、節間がしまっていて、一番花がついているか咲きそうなもの、病害虫がついていない、苗の先端に勢いのある苗を選びましょう。
・種まき
唐辛子は、発芽適温が25℃と高めで、苗を育てる日数も長くかかります。2月下旬頃から3月上旬頃にポットに種をまき、温度管理に注意しながら育苗しましょう。
・植え付け
最低気温が18℃以上になってから植え付けましょう。
・仕立て
一番花のすぐ下から出る強い枝を2~3本を残してそれより下のわき芽は摘み取りましょう。あまりにも枝が込み入って風通しが悪いようなら、枝切りをして風通しを良くしてやりましょう。
通常整枝した後は、そのままの管理で大丈夫です。ただし、葉が地面についたままの状態は病気になりやすくなります。地面についてしまっている葉や黄色い葉は取り除きましょう。
・花
唐辛子は、6月〜10月の暑い時期に白い小さい花が開花します。
・収穫
唐辛子が赤くなってきた順に、1つずつ摘みとり収穫しましょう。完熟前の緑色の唐辛子(トウガラシ)も食べることができます。
全体的に唐辛子が赤く熟したら、株ごと抜きとり、雨の当たらない風通しの良いところに吊るして乾燥させましょう。
唐辛子を収穫する際は、素手で触るとひりひりするので、気になる方は手袋をして収穫することをおすすめします。