サンセベリアの育て方
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サンセベリア
サンセベリアは葉が多肉質で、乾燥に強い植物です。アフリカやアジアなどの熱帯や亜熱帯の乾燥地に61種が自生しています。葉色は緑色単色のものや横縞模様が入るものがあり、草姿は株立ち状やロゼット状になります。マイナスイオンを発生することで脚光を浴び、人気が復活した観葉植物です。ミニ観葉から中・小鉢などで年間を通して楽しめます。
園芸分類 | 観葉植物 |
形態 | 多年草 |
草丈・樹高 | 5〜100cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性,初心者でも育てやすい |
サンセベリアの種類
サンセベリアの仲間は、アフリカや南アジアの乾燥地帯に約70種類が分布しています。黄色い横縞が入るものがよく出回っていますが、緑色単色のものや、細長い筒状の葉っぱを浸けるものなど見た目も様々です
最も一般的な種類は、トラノオとも呼ばれるサンセベリア・トリファスキアタ(Sansevieria trifasciata、アツバチトセラン)の園芸品種で、‘ローレンティー’(S.trifasciata ‘Laurentii’)、‘フツラ・シンプレックス’(S.trifasciata ‘Futura Simplex’)、 ‘ハーニー’(S.trifasciata ‘Hahnii’)などがあります。また、葉が棒状になるサンセベリア・バクラリス(S.bacularis)、サンセベリア・カナリクラタ(S.canaliculata)、サンセベリア・キリンドリカ(S.cylindrica)なども流通しています。
空気清浄効果も
サンスベリアは空気清浄効果の高い観葉植物です。空気清浄効果とは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやアンモニアといった有害物質を葉っぱが吸着する力をいいます。つまり、お部屋の空気をきれいにしてくれます。
また、アメリカのNASAが1989年に発表した資料によると、空気清浄効果のある植物の中で、トップクラスの空気をきれいにする力をもっていると認定されています。
また、マイナスイオンや水分を放出する作用が葉っぱにあるので、お部屋の湿度を保ち、癒しを与えてくれる効果も期待できます。
植え替え
■植え替え適期
5月~9月
・植え替え目安
毎年植え替えをしましょう。
サンセベリアの根の成育はとても早く、短期間で根詰まりがおこります。
根詰まりした株は、根を傷めやすいため、成育が悪くなります。
植え替えをして元気な株を育てましょう。
・植え替え手順
1)鉢から株を抜く
鉢の側面を軽く叩き、株元をつかんで鉢から抜き出します。られていますので、切り取らないように注意します。
2)根や葉の整理
- 根をほぐしながら根鉢の土を3分の1程取り除きます。
- 傷んだ根や葉は、病気の原因となりますので取り除きましょう。
3)根を乾かす
根の傷口から病原菌が入るのを防ぐため、2~3日間、日陰で根を乾かします。
4)植え付け
- 植え付ける鉢に『東商の鉢底石』を1cm程入れます。
- 株の根元が鉢フチより約3cm(株元を埋める深さ約1cm+ウォータースペース約2cm)下になるように調整しながら、根鉢の回りに『サボテン・多肉植物培養土』を入れ、植え付けます。
※4号鉢へ植え付ける場合は、ウォータースペースを1cmにします。
※培養土が詰まりにくい時は、割り箸のような棒を使い詰めます。
○ウォータースペースとは鉢のフチから土の表面までの空間がウォータースペースです。水を効率良く浸透させる、土の流出を防ぐなどの効果があります。
・株分け
株が大きくなり管理場所に困るようならば、株分けをして小さくしましょう。
- 植え替え作業の(1)~(3)を参考にして株を鉢から抜き、根や葉の整理をして根を乾かします。
- 1つの株の葉の枚数が、2~3枚になるようにはさみで切り分けます。
- 切り分けた株は、根鉢より1回り大きい鉢にそれぞれ植え付けます。植え付け方法は、植え替え作業(4)を参考にしてください。
植え替え作業 株の静養[水やり/肥料/管理場所]
植え替えをした直後の株の根は、傷んで体力も衰えているため、
根と株の体力が回復するまで、株を静養させます。
・静養中の水やり
植え替え後たっぷりと与え、その後は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
・静養中の肥料
植え替えをした直後の株への施肥は、根を傷める原因となるため行ないません。
・静養中の管理場所
植え替え後2週間は日陰で管理します。
植え替え後・成育期の管理[水やり]
サンセベリアの生育温度は15℃以上で、一般的に関東地方では5月~9月がサンセベリアの成育期となります。
ただし、冬の間も管理場所の温度を15℃以上に保てれば、株は成育しますので、成育期と同じ管理を行います。
・水やり
きれいなサンセベリアを保つには、水やりは欠かせない作業の1つです。
土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
・水やりのポイント
・鉢の底から流れ出るくらい与える。
水やりには、鉢土の空気を入れ替える効果もあるため、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えましょう。
・ときどき屋外に出して葉の上から水を与える。
ときどき屋外に出して株全体に水をかけ、ほこりを落としてあげましょう。
※屋外に出した株は、長雨に当てると株を傷める原因となりますので、取り込みを忘れないように注意しましょう。
植え替え後・成育期の管理[肥料/管理場所]
・肥料
鉢植えのサンセベリアは限られた土で栽培をするため、成育を良くし、葉色を鮮やかにするには、成育期に栄養を与える必要があります。
植え替え1か月後から肥料を与え始めましょう。
・肥料の与え方
○与える場所
鉢のフチへ与えます。
・管理場所
元気なサンセベリアを保つには、日当たりがとても大切です。
日当たりの良い窓辺で管理します。
・日当たりが悪い場所で管理する時は!
長い間日当たりが悪い場所で管理すると、間延びして、見栄えが悪くなります。
1週間のうち1日位は日当たりの良い場所に移し、日に当ててあげましょう。
気温が低い時期の管理
サンセベリアは気温の低い時期に水を与えたり寒い場所で管理をすると根を傷め株が腐る場合があります。
管理する場所の気温を15℃以上保てれば成育期の管理をしますが、保てない場合は株を休眠させて管理します。
・休眠の方法
水を与えるのをやめ、株を休眠させ気温が5℃以上保てる場所で管理をします。
管理場所の気温が15℃以上保てるようになるまで株を休眠させ管理を行います。
※気温が5℃より低い場所におくと、枯れてしまう場合がありますので注意しましょう。
※休眠中は水を与えずに管理をするため、葉に張りがなくなりシワが入ることがあります。葉に入ったシワは初夏になってから水を与えるとなくなりますので心配ありません。
サンセベリアは気温の低い時期に水を与えたり寒い場所で管理をすると根を傷め株が腐る場合があります。 管理する場所の気温を15℃以上保てれば成育期の管理をしますが、保てない場合は株を休眠させて管理します。 ・休眠の方法 水を与えるのをやめ、株を休眠させ気温が5℃以上保てる場所で管理をします。 管理場所の気温が15℃以上保てるようになるまで株を休眠させ管理を行います。 ※気温が5℃より低い場所におくと、枯れてしまう場合がありますので注意しましょう。 ※休眠中は水を与えずに管理をするため、葉に張りがなくなりシワが入ることがあります。葉に入ったシワは初夏になってから水を与えるとなくなりますので心配ありません。 |