ニームの木
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ニーム
主にインド・東南アジアで栽培される薬木、「インドセンダン」とも呼ばれます。
害虫に対して絶大な効果を発揮することで世界的にも認知されています。
その種子から摘出される液にはアザディラクチンと呼ばれる非常に強力な餓死能力を持つ成分が含まれますが、人や農作物に害はなく、200種類以上の害虫に効果があるといわれています。
インドでは数千年前から虫下しや胃薬、歯磨き、虫除けなど、民間の治療薬として広く使われてきました。
またハーブなどとともにアーユルベーダといわれる伝承医学の重要な原材料のひとつでもあります。
ニームの木
インド亜大陸の乾燥地帯が原産で、樹高12〜24mにまで成長します。
痩せ地で育ち高湿には耐えられますが、寒さや霜に弱いです。
インドでは1〜4月に花を咲かせ、5〜8月に実をつけます。
種はニームオイルなどの原料になり、炭は高級品として取引されています。
ニームの薬効
葉、実、樹皮が伝統的な治療薬としてインドでは使われてきました。
心臓病・高血圧・動悸・乾癖・解熱・鎮痛・関節炎・リウマチ・糖尿病・癌・消化不全・腫瘍・口内炎・神経系疾患・ストレス・マラリア・気管支炎・皮膚炎に効果があるとされています。
最近では避妊薬に使われたり、インドではニームの葉の錠剤が糖尿病治療薬として販売されているそうです。
他にもいろいろ・・・
化粧品から飼料まで幅広い用途で使用されます。
木を置くだけでも防虫効果を発揮してくれますが、枝や葉などを洋服箪笥やクローゼットに入れたり、シンク下に置いておくだけでも防虫効果を発揮します。