ニームオイル
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ニームオイル
ニームの木の実から摘出したオイルです。
農業や園芸では害虫予防に用いられる天然由来のオイルです。
ニームオイルの原料となるニームには樹皮、種子、実、葉のすべてに薬効があり、原産国のインドでは古くから使われています。
製法
圧搾機でニームの種からオイルを絞り出します。
オイルを絞った後の種の絞り粕はニームケーキと呼ばれ、こちらもオイル同様虫除けに利用します。
成分
アザディラクチンという成分を中心に、虫除け効果を発揮する成分がニームには多く含まれます。
アザディラクチンは厚生労働省から「人体に害を与える恐れがない65物質」のうちの一つに指定されました。
その安全性の高さがニームオイルの魅力です。
虫除け効能
200以上の虫に効果があると言われ、野菜や果樹、花などを害虫から守ってくれます。
ハダニやアブラムシにはもちろん。手強いコガネムシやバッタ、モンシロチョウにも効果があると言われますが、土壌を活性化してくれるミミズには無害なので無農薬栽培にも安心して使えます。
美容効果
抗酸化力が高く肌のアンチエイジングや美白、ニキビ対策にも効果があり、原産国のインドでは葉を健康茶として飲むこともあります。
殺菌作用も高いため歯磨き粉や石鹸の原料としても使用されます。
他にも・・・
水で希釈したものをスプレーに入れて寝具などに掛ければダニよけとして使えます。
また、ペットにも無害なのでダニやノミを避けるスプレーとしても使えます。
ニームオイルの使い方
希釈液をスプレーしたり土に直接灌注して使用します
ニームオイルは原液で売られていることが多いので製品に記載されている希釈倍率の水で薄めて使います。
製品によって倍率が違うので用法用量を守って使いましょう。
効果が出なかったり、植物にとって害になってしまうこともあるので原液のままの使用はしないようにしましょう。
殺虫剤ではなくで害虫の「予防」なので害虫が発生する前に使用します。
効き目がゆっくりなので植え付けた時や害虫が発生する前の対策として定期的な散布を心がけましょう。
効果は5〜7日程持続するので一週間に一度の頻度で散布します。
害虫の発生が多い時期では4日に1度のペースにすると効果的です。