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木酢液ってどんなもの?

最近気になり出した木酢液、ガーデニングや家庭菜園に色々便利という事で木酢液についてまとめてみました^^

木酢液とは?

木酢液(もくさくえき)とは、木材を乾留した際に生じる乾留液の上澄分のことです。代表的な例としては、炭焼き時に副産物として木酢液が製造されます。

木材を焼いて抽出された液体は2層または3層に分かれ、ろ過して不純物が取り除かれ木酢液となります。上澄みが木酢液、下層が木タールもしくは沈降タールと呼ばれます。

水分約90%、約5%が酢酸、その他アルコール類、エステル類、フェノール類等、さらに約200種類にもおよぶ有機成分が含まれています。ただ、その構成成分は元となった樹木によって異なります。

歴史

木酢液の歴史は古く、日本は日露戦争の頃に火薬の製造に必要なアセトンという物質を木酢液に石灰を混ぜて作っていました。

現在では、科学技術の進歩から農薬や民間療法として用いられることが多くなっています。

無農薬でガーデニングをしたい方にとっては強い味方です。

効果・用途

木酢液の用途は広く、主に農産物を生産するため土壌改良資材や植物活性剤等として利用されており、有機農産物の日本農林規格における「肥料及び土壌改良資材」として認められています。

木酢液に含まれる酢酸やアルコールには、殺菌や菌の生長を抑える効果があるとされています。そのため、園芸に用いられるだけでなく、水虫の治療や民間療法の場面で使われます。

また、土壌にまくことで微生物の活動が活発になる、発芽や発根を促進させるといった変化もあります。ただこの反応がどの成分によって起こっているのかはまだ解明されていません。

さらに木酢液の香り(スモークフレーバー)は、苦手とする生き物が多く、害虫だけでなく野良猫除けの効果も期待できます。

堆肥の発酵促進剤、ゴミ処理用消臭剤、食品保存のための燻製用、家畜・養殖魚の飼料への添加、その他化粧品等、いろいろな分野で利用されています。

使い方

薄めた木酢液を葉や株の根元に注いで使います。原液では効果が強すぎるので必ず薄めるようにしましょう。

また、用途によって木酢液の濃度を変えます。害虫駆除や植物の抵抗力を高めるなら200~500倍、センチュウなど土壌の殺菌のためなら100~200倍に薄めます。

選び方

様々なものが市販されていますが、原材料によって成分は異なります。また、近年は粗悪な製法や有害物質をろ過せずに販売されているものも少なくありません。

品質表示欄を見て、pHが3前後のもので透明度が高く。紅茶のような色合いをしているものを選びましょう。粘り気が強い、浮遊物や沈殿物があるものは質が悪いので注意してくださいね。

また、鼻をつくような刺激臭や異臭がするものも品質に問題がある可能性があります。

製法

木酢液は、木炭を作るときに出てくる煙から抽出します。 木を炭焼窯に入れて焼くと、木の内部のエキスが蒸発し、煙と一緒に出てきます。

燃やした煙をパイプに通し、急激に冷やしたものをバケツやガラス瓶にためていきます。木酢液は強い酸性なので、プラスチックなど溶けて有害成分を出す容器は使わないようにしてください。

たまった液体は、容器に蓋をして3~6ヶ月冷暗所で動かさず保管します。そして、層に分かれたら透明な部分だけをしった容器から採取してください。

広葉樹から採取された木酢液は品質が高いとされています。原料は樫の木、ナラ、ブナを選ぶのがおすすめです。

毒性について

製法によってはホルムアルデヒドやベンゾピレンなどの毒性の高い物質も含まれる。との情報もありますが、ホルムアルデヒドやベンゾピレンは木酢液以外の沢山のものに含まれます。

原材料や乾留の条件により成分にばらつきがありますが、主成分ではなく、ごく微量な為そこまでデリケートになる必要はないとの事です。

粗悪品が出回っているのも事実ですが、色や香り、製造元をしっかり確認してから使用すれば特に問題はないとの事です。


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