Gardening

土作りで大切な事

野菜作りの前に土作りをしっかりしないと野菜は育たない事を痛感しました。

今後どんな土作りをして行こうか!予習と実践をしていきたいと思います。

良い土とは?

保水性・保肥性

保水性(ほすいせい)とは水持ちのよさの事で、保肥性(ほひせい)とは肥料の持ちのよさの事です。野菜が育つためには、水と栄養素となる肥料の2つが欠かせません。

土作りでは、物理性・化学性・生物性という土の性質の3つの要素を、よりよいバランスにする必要があります。保水性は3つの要素のうち「物理性」、保肥性は「化学性」に当てはまり、基本的には土と有機物の微細な粒子が豊富にあることで、保水性と保肥性が高くなります。

水はけ・通気性

水はけと通気性は、先ほどご紹介した土作りの3つの要素のうち「物理性」に当たります。

野菜は、土の粒と粒の隙間にある酸素を根から取り込んで呼吸をしています。そのため土の通気性がよくないと酸素不足になり、野菜が上手く育たない原因になります。また、水はけが悪いと根腐れを起こす原因にもなります。

適切な酸度

酸度とは土壌の酸性やアルカリ性の度合いのことで、pHで表すことができます。pHは0〜14の数値で表され、pH7が中性、7より小さな数値が酸性、7より大きな数値がアルカリ性であることを表しています。

多くの野菜は酸性の土壌を嫌い、中性(pH7.0)から弱酸性(pH5.5~6.5)程度を好みます。雨の多い日本では土中のカルシウムやマグネシウムといったアルカリ分が流されやすいため、多くの土壌が酸性寄りになっています。

pHが低い酸性の土壌だと、アルカリ性寄りの土壌が多いヨーロッパ産の野菜やハーブなどは育ちにくくなるほか、酸性度が高いと多くの植物にとって有害なアルミニウムが土壌中に多くなり、根の伸びが悪くなりやすくなります。

堆肥

堆肥と一口に言っても、じつは堆肥にはさまざまな種類があります。用途によって大きく分けると、よい土に改善していく「育土堆肥」と、主に肥料として使われる「養分堆肥」の2種類があります。

育土堆肥に分けられる堆肥の種類は、落ち葉堆肥、もみ殻堆肥、草質堆肥、バーク(木質)堆肥などがあり、植物質由来の堆肥がここに分類されます。育土堆肥は養分は少なめですが、水はけや通気性などの「物理性」を改善する効果があります。さらに土壌生物を増やし、生物性も高めてくれるため、土壌改良には欠かせません。

養分堆肥には、畜ふん堆肥(牛糞、鶏糞、豚糞など)、生ごみ堆肥、土ボカシなどがあり、養分を比較的多く含むものが分類されます。養分堆肥は土の物理性や生物性を高める効果もありますが、基本的に野菜に養分を供給するための肥料としての使い方が重視されます。

育土堆肥と養分堆肥は役割が異なるため、それぞれ交互に使用したり、組み合わせて使うのがおすすめです。

苦土石灰

先の「よい土の条件」でも解説したように、日本は雨が多く、土壌のミネラルが流されやすいため土が酸性に傾きやすい気候です。そのためアルカリ性の強い「苦土石灰」を土に混ぜ込んで、栽培する野菜に合った酸度(pH)に調整する必要があります。育てる野菜によって最適なpHが異なりますので、苦土石灰の投入前に必ず土壌のpHを測定してから調整しましょう。

肥料を使う際の注意点

 化成肥料は便利な肥料ですが、使う際にはデメリットもあるので注意が必要です。

化学肥料は植物にとっては栄養となりますが、土壌生物にとっての養分にはなりません。そのため化学肥料だけを使い続けると、土壌生物の減少や単純化を引き起こす原因となります。

土壌生物が減ると病害虫が増えるリスクが増加してしまいます。病気や害虫を抑えるために農薬を使わざるを得なくなり、さらに土壌生物相の単純化に拍車がかかってしまうという悪循環に陥ってしまう可能性があります。

このような理由から化成肥料を使う際は、バランスよく使うことが重要です。化成肥料だけに頼っていてはいけませんが、土作りでしっかりと堆肥をすき込んであれば、もちろん化成肥料を使っても問題はありません。

 野菜が育つためには、窒素・リン酸・カリウムの三大要素の他にも、カルシウムやマグネシウムなどさまざまな微量元素が必要です。

ただ大量に栄養素を供給すればよいというわけではなく、土壌酸度と同じように適切な肥料の種類は作物の種類によって変わります。

例として、サツマイモやトマト、豆類では、窒素分が多いと葉ばかりが繫茂して実つきが悪くなってしまいます。

他の作物でも、種類によって必要な栄養素が異なります。作物を育てる前にどのような栄養素が必要なのかを調べて、それに適した肥料を選ぶことが重要です。

土作りの手順

よい土作りのためには、まず土をよく耕すことが大切です。深く耕すことで土が柔らかくなり、野菜が深く根を張ることができます。

耕す際は鍬やスコップなどを使って20〜30cmほどの深さまで土を掘り起こしましょう。この時に大きな石などは取り除いておきます。

全体の土をほぐしたら、次に堆肥を投入して土にすき込みます。

水はけや水持ち、通気性のよいふかふかの土を作るためには、よく熟した繊維質の多い育土堆肥を使うとよいでしょう。堆肥の投入は作付けの3週間ほど前に行います。

先述の通り、野菜には種類によって適切なpHがあります。そのため、野菜を植える前に土壌の酸度を調整する必要があります。基本的に酸度の調整には石灰材を用い、石灰材は苦土石灰を使うのが一般的です。

石灰の投入は作付けの2週間ほど前に行いましょう。

苦土石灰などの石灰材は、窒素の多い堆肥や硫安のようなアンモニア系化学肥料と同時に施すと、窒素分がアンモニアガスとなって土壌から逃げてしまいます。堆肥、石灰、元肥と施すタイミングを1週間ずつあけるようにしましょう。

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