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クミン/Cumin

クミン

エジプト原産のセリ科の植物で、長さ約5~6mmほどの長楕円形をしています。種皮は淡黄色の縦筋があり、特有の強い芳香をもっています。外観はキャラウェイによく似ていますが、芳香は全く異質で、カレーを思わせるエスニックな芳香をもったスパイスです。

近年になって、その健康への作用にも大きな注目が集まっています。特にダイエットや美容に役立つと期待されています。

エピソード

中世ヨーロッパでは、クミンが恋人の心変わりを防ぐものと信じられ、結婚式の際にはポケットの中にクミンを忍ばせて臨む風習があったといわれ、男女の貞節を象徴するスパイスです。

効果・効能

美肌効果

ビタミンCは、コラーゲンの生成をサポートする働きがあり、コラーゲンは皮膚の真皮中で網目状に存在しており、肌を支えています。加齢や活性酸素などにより、コラーゲンの質や代謝が低下すると、肌のハリが失われる原因にもなります。

ビタミンCを摂取しコラーゲンを効率的に生成することで、内側から肌を支えてハリのある肌につながります。また、ビタミンCは体内で作りだすことができないため、食事から摂取する必要のある成分です。

代謝促進効果

ビタミンB2は、糖質・たんぱく質・脂質の代謝にかかわり、補酵素としてエネルギーの産生を助ける役割があります。活動量が多く、エネルギーをたくさん消費する人ほど必要になるビタミンです。

また、髪や爪などの細胞の再生や、皮膚・粘膜の健康を保つはたらきがあります。

抗酸化作用

多くの人を悩ませる“老化”は、体内で生じた活性酸素により細胞が傷つけられ、酸化することが原因です。ビタミンEには、活性酸素から体を守る強い抗酸化作用が認められています。

そのため、老化の抑制だけでなく、酸化により引き起こされるさまざまな体の不調への対策にもつながります。

免疫力向上

皮膚の粘膜には、細菌やウイルスが体内へ侵入するのを防ぐ役割があります。ビタミンAはそんな粘膜の健康を保つ作用があるため、ビタミンAの摂取により、粘膜のバリア機能が正常にはたらくことで外敵から体を守り、免疫力アップにつながりますよ。

健康な体作り

わたしたちの皮膚や髪、筋肉などを作るには、たんぱく質が欠かせません。ビタミンB6には、摂取されたたんぱく質の代謝を促すはたらきがあり、健康的な体づくりに役立っていますよ。また、免疫機能を維持する作用もあるといわれています。

リラックス効果

クミンに含まれる香り成分のひとつが「リモネン」です。リモネンは柑橘類の皮に多く含まれる成分で、体内に吸収されると、リラックスしているときに脳内に出るα波を出現させるといわれています。

効果的な摂り方

クミンの健康・美容への作用を実感するためには、クミンパウダーを毎日小さじ1杯摂るのがよさそうです。カレーをはじめ、炒め物、焼き物のアクセントなど使い勝手がよいので、ぜひいろんなレシピを試してみてください。

クミンを使った料理

カレー、クスクス、チーズ、チリコンカンなどに。世界各地で、肉や野菜料理、煮込み料理、炒めもの、パン、チーズなどに広く用いられています。また、カレー粉やチリパウダーの原料にも欠かせません。インド料理では、スタータースパイス(調理の最初に、油に香りを引き出して使う方法)としてもよく使われています。カレーをはじめ、じゃがいもやカリフラワー、根菜の炒め物にもよく合います。炒めたクミンを米に混ぜて炊くと、カレーによ合う、香り高いクミンライスが出来上がります。

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