Vegetable and Fruits

蕗の薹(ふきのとう)

蕗の薹

蕗の薹はキク科フキ属の多年草で、日本原産の山菜の一つとして知られ全国の山野に自生しています。フキとフキノトウとは一見全く別の植物のようにも見えますが、フキノトウはフキの花をさします。

つぼみから花が咲き、その後に地下から伸びてくる葉が「フキ」です。
独特のほろ苦さとホクっとした食感を持つ蕗の薹は、早春の味覚として天ぷらや和え物、佃煮、炒め物など幅広く使われています。

歴史

日本原産と言われる蕗の薹の歴史はとても古く、縄文時代から食べられていて、平安時代にはすでに栽培が始まっていたとされていて、私達日本人が古くから食してきた野草です。

効果・効能

ふきのとうは、老化防止に働くビタミンE、骨や歯を形成するのに役立つカルシウムやビタミンKマグネシウム、貧血予防・改善に働く鉄や葉酸、さらに余分なナトリウムを排出し、血圧を正常に保つカリウムなど、さまざまな効果が期待できます。
また、特有の香りはフキノリドと呼ばれる成分で、胃腸の働きをよくしてくれます。
独特の苦みはポリフェノール類によるもので、新陳代謝を活発にし、食欲増進や、消化促進にも繋がります。

春は肝臓の働きが活発になり、冬の間に体内にため込んだ脂肪や老廃物を排出し、冬の体から春の体へと変化する季節です。
この肝臓の働きを助けてくれるのが、蕗の薹などの山菜や菜の花、山うど、たけのこなど、「苦味」のある春の野菜です。
冬眠から目覚めた熊が一番はじめに口にするのが蕗の薹と言われているのも、この苦味を体内に取り入れることで、眠っていた体を目覚めさせているのかもしれません。

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