GardeningHerb

オキナヨモギ−Southernwood−

オキナヨモギ

オキナヨモギ(サザンウッド)は学名Artemisia absinthium、別名「キダチヨモギ」や「ラッツラブ(lad’s love)」とも呼ばれ地中海沿岸を原産とする亜低木の多年草です。

属名のアルテミシア(Artemisia)はギリシャ神話の月の女神アルテミスから由来し、種小名のabsinthiumの由来は古代ギリシャ語で「ヨモギ」を意味する「ἀβρότονον(abrótonon)」からきています。

開花時期は夏から秋で花は黄色の花を咲かせます。草姿は直立して高さは約60(120)cm × 幅は約60(90)cmに成長します。

香り

茎と葉にはレモンの芳香があり、香水の原料目的で栽培され、防虫効果も期待できます。

育て方

土づくり

オキナヨモギは日光のよく当たる場所で最もよく成長します。日当たりの悪い場所では茎がひょろひょろ伸びたりスカスカした見た目になりがちです。そのため、直射日光が6時間以上当たる日向で育てる事が理想です。

オキナヨモギは水捌けが良い砂質の砂壌土を好み、有機物が殆ど含まれない不毛な地でも上手く育ちます。ジメジメした粘土質な土壌では根腐れを起こしたり、蒸れて枯れる事もあるため避けましょう。植え付ける土壌が粘土質で土質が悪い場合は必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れたり、膨軟性や肥沃さを高める堆肥を入れて土壌を改善します。

鉢の場合

一般的な花と野菜の培養土でも大丈夫です。自作する場合は’赤玉土小粒6割+腐葉土3割+くん炭1割+元肥’を混ぜた培養土がおすすめです。

肥料

オキナヨモギは痩せた土地でも育つため、多くの肥料を必要としません。植え付け時、もしくは冬越し後の春に堆肥と緩効性肥料を入れておけば追肥は不要です。

水やり

オキナヨモギはやや乾燥気味の土壌を好みます。水やりは土の表面もしくは表層が乾燥してきたタイミングで、土壌中の古い空気と新鮮な空気が入れ替わる程にたっぷり与えましょう。

夏越し

オキナヨモギは夏の暑さに耐えますが、長雨等による過湿を嫌います。

雨が続く場合は軒下に移動して出来れば雨を避けましょう。また土壌が浸水する事で根腐れを起こす事があるため、排水性を高くしておきます。

冬越し

オキナヨモギは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にありません。

剪定

オキナヨモギは剪定しないと茎が間延びして葉が少なくなりスカスカした見た目になる事があるので、毎年春に地面付近まで強く切り戻します。これを行う事で新しい成長が促されふさふさした草姿が作られます。

増やし方

オキナヨモギは挿し木と株分けによって増やす事ができます。

挿し木

オキナヨモギの挿し木時期は晩春から夏が適します。この頃になると新鞘がある程度成熟して挿し木の成功率が高いです。挿し穂の長さは約5~7cm、挿し穂の下葉を落とし、30分程度水を入れたコップ等で茎に水を吸わせます。その後湿らせた培地に挿し穂を挿して土壌が完全に乾燥しない様に明るい日陰等で水やりを行いながら管理しましょう。

株分け

オキナヨモギを株分けする時期は春もしくは秋が適します。スコップを使い株を掘り起こし、掘り起こした株は芽や根をしっかり付けて個々に切り離し、株分けしてあげましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です