フェンネル/Fennel
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フェンネル
フェンネルは地中海から西アジアが原産のセリ科の多年草。茴香「ウイキョウ」と言えば心当たりのある方もいるのではないでしょうか。
葉は、鮮やかな緑色で、羽のように先端が細かく裂けています。
繊細な羽根状の葉で、アニスに似た個性的な甘い香りがあります。いくつかあるフェンネルの中でもフローレンス種は株元が膨らむのが特徴です。
スパイス屋さんに行くと見た目がクミンにそっくりなので間違えそうになりますが、色が薄くて丸みを帯びたものがフェンネル、長細くて色が濃い方がクミンと言った様に区別しますが、香りですぐに分かりますね。
歴史
フェンネルの葉はヨーロッパでは薬草として古くから親しまれてきた歴史があります。
地中海沿岸の原産で、古代のエジプト、ギリシャ、ローマでも栽培され、食用・薬用として活用されていました。
このハーブは最古の作物の一つといわれ、アングロサクソンの9つの神聖なハーブの一つにも数えられています。中世ヨーロッパでは呪術にも用いられていたといいます。
フェンネルの名は、ラテン語で「小さな干し草」を意味するFoeniculumに由来しているそうです。
効果・効能
代表的なものは駆風・鎮痙・胃腸機能の調整・発汗・利尿・去痰などが挙げられます。
胃腸の調子を整える
フェンネルは、消化を助けたり、胃腸に溜まったガスを除いてくれます。消化不良や便秘、お腹が張っているときなどに効果的といわれています。
浮腫予防に
フェンネルには利尿・発汗作用があり、古来よりダイエットに効果のあるハーブとして使用されてきました。利尿作用により体のむくみを和らげ、手足の浮腫を取り除きます。
消化器を強く健康にする
食欲を抑え、胃を強くする効果があるともいわれ、痙攣を和らげる物質が多く含まれており、消化器系を鎮静し、痙攣を防ぎます。
女性ホルモンを活性化
女性ホルモンを活性化することにより母乳の出をよくすると言われています。
眼精疲労
眼精疲労に効果があるとされ、古来より視力回復に使用されてきました。
注意点
妊娠中の人やテンカンの人は使用に注意が必要です。妊娠中の人でフェンネルを摂取したいと思っている場合は、念のため主治医に確認するようにしてください。
フェンネルを使った料理
サラダ、スープ、クリーム煮など。葉は、種子と同様に、広く魚料理に使われ、タイム、ディルとともに「魚のハーブ」と呼ばれることがあります。フローレンス種のフェンネルは、株元の白い部分を野菜として利用し、サラダ、スープ、クリーム煮などにして食します。